増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準
6.神経・外眼部・腫瘍などの疾患
1)神経
神経眼科でのOCTの活用
後藤 克聡
1
,
三木 淳司
1
1川崎医科大学眼科学1教室
pp.332-340
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212935
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ここが変わった!
以前の常識
●神経眼科領域におけるOCT検査は,主に視神経疾患をターゲットとして,cpRNFL厚の評価が行われてきた。
●乳頭腫脹を伴う視神経疾患の急性期では,乳頭腫脹によるcpRNFL厚の増加やセグメンテーションのエラーが生じるためRGC萎縮の評価ができなかった。
現在の常識
●GCC厚などの黄斑部網膜内層解析により,乳頭腫脹を伴う視神経疾患でも急性期におけるRGCの評価ができる。
●視路の障害部位に応じた網膜内層の形態変化をきたすため,OCT測定によって視路の障害部位の予測や視路疾患の有無の診断の一助として有用である。
●OCTAの出現により,視神経萎縮に伴う放射状乳頭周囲毛細血管の欠損を観察することが可能となった。
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