特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識!
4 網膜・硝子体疾患
■網膜・硝子体手術手技
レーザー網膜光凝固の進歩
志村 雅彦
1
1NTT東日本東北病院眼科
pp.318-323
発行日 2011年10月30日
Published Date 2011/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103960
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ここが変わった!
以前の常識
●光凝固の照射数や照射パターンは経験がものをいう。
●糖尿病網膜症は無灌流領域がみられたら,とにかく早めに光凝固をしておく。
●静脈閉塞をみたら,とにかく光凝固をしておく。
現在の常識
●光凝固は新しい装置(マイクロダイオードレーザー,PASCAL®)や薬物併用によって簡便に安全に施行できる。
●糖尿病網膜症は黄斑浮腫の合併に注意しながら,トリアムシノロンや抗VEGF抗体を併用して光凝固を施行する。
●静脈閉塞は,黄斑浮腫があれば,まず抗VEGF抗体の硝子体内注射を施行する。無灌流領域が広範囲にみられない限り光凝固はしない。
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