増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準
3.緑内障
1)検査
視野の解析法
内藤 知子
1
1岡山大学医学部眼科学講座
pp.129-132
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212892
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ここが変わった!
以前の常識
●自動静的視野検査では中心30°ないしは24°以内を検査対象として,グレースケールの濃淡で評価することが多かった。
現在の常識
●初期緑内障性視野障害の判定基準としてAnderson-Pattelaの分類を参考にし,特にパターン偏差の連続する異常と眼底との相応性に注目し判断を行う。
●今後,増加が予想される近視眼緑内障においては中心10°以内の評価が重要である。また,OCTの急速な普及により「前視野緑内障」の発見が増加しているが,その場合にも検査のプログラム選択に注意が必要である。
●視野検査のトピックスとして,ヘッドマウント型視野計アイモが上市された。頭にヘルメットのように装着できる視野計で,従来,測定困難であった症例での使用が期待される。
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