GROUP DISCUSSION
視野
太田 安雄
1
1東京医大
pp.1071-1076
発行日 1985年8月15日
Published Date 1985/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209529
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1.自動静的視野計Krakau perimeterの使用経験
○呉 輔仁・白土城照・北沢克明(東大) 目的:早期緑内障性視野変化の発見には静的視野計測が動的視野計測に比べ,優れた方法であり,近年多くの自動静的視野計が開発され,市販されている.今回,我我は新しい自動静的視野計"Krakau perimeter"(米国Alcon社)を使用する機会を得,その有用性について検討したので報告する.
対象 および方法:Goldmann視野計ならびにOctopus視野計での視野検査を行った早期原発開放隅角緑内障(湖崎Ib,IIa)30眼,ならびに高眼圧症42眼を対象とし,本視野計の早期緑内障性視野変化検出能を検討した."Krakau perimeter"は定点刺激による静的量的視野計であり,LED視標を用い,視標輝度は0.03〜1000asbまでの16段階自動可変,背景輝度は0.315,3.15,31.5asbの3種選択方式である.視標は0〜20°の中心視野に72点,その周辺20°〜35°に52点の計124点が同心円状に配置されている.固視モニターは,あらかじめ測定されたMariotte盲点中心部のcheckによって固視ずれ回数を検討するHeijil/Krakau方式をとっている.本装置はスクリーニング用のsuprathreshold法ならびに精査用のthreshold法の両者を行いうるが,今回1はsupra-threshold法による中心20°のスクリーニング法を用いた.
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