増刊号 眼科基本検査パーフェクトガイド—理論と実技のすべてがわかる
Ⅰ 眼科検査の理論と実技
涙液検査
横井 則彦
1
,
出口 英人
2
1京都府立医科大学眼科学教室
2バプテスト眼科クリニック
pp.134-140
発行日 2017年10月30日
Published Date 2017/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212470
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理論編
涙液検査の目的
涙液は,眼表面の構成要素であり,瞼裂部を覆う涙液層とメニスカスに貯留する涙液に分けることができる。眼科一般診療において,涙液検査といえば,涙液の量あるいは質を調べる検査を指し,涙液の質の検査としては,涙液層の安定性の検査が最も重要である。
涙液検査は,ドライアイをはじめとする眼表面疾患や流涙症の診断あるいはそれらの病態把握や治療の選択に不可欠であり,流涙症においては涙液量の検査が,ドライアイにおいては角膜上の涙液層の安定性の検査が最も重要な検査となる。
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