今月の表紙
デスメ膜瘤
河田 直樹
1
,
鈴木 康之
2
1お茶の水・井上眼科クリニック画像検査課
2東海大学
pp.1816
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212092
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症例は47歳の女性。2014年4月下旬に左眼の疼痛,角膜混濁,充血を自覚し同年5月上旬に近医を受診した。その後,5月中旬にセカンドオピニオンを求めて当院を受診した。
初診時の視力は右0.15(0.5×+2.5D()cyl−8.0D 180°),左0.1(0.2×+3.0D),眼圧は非接触眼圧計で右10mmHg,左11mmHgであった。当院の角膜専門外来医師の診察で前眼部OCTの所見などからデスメ膜瘤と診断された。即刻手術を検討する状態ではないとするが,本人の希望で2015年3月に左眼に対し全層角膜移植術を施行した。手術後の左眼矯正視力は0.8で,現在は経過観察中である。
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