増刊号 眼感染症の傾向と対策—完全マニュアル
Ⅲ.疾患別:診断・治療の進め方と処方例
3.結膜疾患
細菌性結膜炎
亀井 裕子
1
1東京女子医科大学東医療センター眼科
pp.151-156
発行日 2016年10月30日
Published Date 2016/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212035
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POINT
■細菌性結膜炎は幼小児および高齢者に多く,青壮年には少ない。
■症候としては急性カタル性結膜炎が多いが,化膿性結膜炎となるものは重症化しやすい。
■通常,抗菌点眼薬により1週間程度で治癒する。
■淋菌性結膜炎は化膿性が強く,角膜潰瘍を合併して失明に至ることがある。
■2週間以上症状が続く場合は,導涙障害や眼瞼皮膚炎などによる慢性炎症の存在を疑う。
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