特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所
点眼薬
結膜炎(細菌性・アレルギー性)での使い分け
若原 直人
1
1ひとすみ眼科と内科のクリニック
キーワード:
眼充血
,
結膜炎
,
抗菌点眼薬
,
抗アレルギー点眼薬
,
ステロイド点眼薬
Keyword:
眼充血
,
結膜炎
,
抗菌点眼薬
,
抗アレルギー点眼薬
,
ステロイド点眼薬
pp.340-345
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228067
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Point
◎充血と眼脂が主体なら細菌性(もしくはウイルス性)結膜炎,瘙痒が主体ならアレルギー性結膜炎の可能性が高い.
◎“細菌性結膜炎”の多くは実際にはウイルス性である可能性が高く,頻用される抗菌点眼薬の効果は限定的と考えられる.漫然とした処方は避けるべきである.
◎アレルギー性結膜炎の第一選択薬は抗アレルギー点眼薬であり,各種抗アレルギー薬の間に効能の差はそれほどない.改善しなければステロイド点眼薬を用いる.
◎ステロイド点眼薬を処方するうえで,眼圧が上昇する可能性があることと,角膜感染症を誘発することを知っておく.
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