増刊号 眼感染症の傾向と対策—完全マニュアル
Ⅰ.知っておきたい眼感染症診療の動向
眼瞼の菌と角膜炎の考え方
鈴木 智
1
1京都市立病院眼科
pp.45-48
発行日 2016年10月30日
Published Date 2016/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212013
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POINT
■眼瞼は,睫毛根部を中心とした「前部」とマイボーム腺開口部を中心とした「後部」に大別できる。
■前部眼瞼炎の代表例がブドウ球菌性眼瞼炎であり,起炎菌は表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌である。
■後部眼瞼炎は「マイボーム腺炎」と同義である。起炎菌は,若年者では主にPropionibacterium acnes(P. acnes)であるが,加齢に伴い変化する可能性がある。
■前部眼瞼炎・後部眼瞼炎それぞれに臨床所見に特徴のある角膜炎を生じうる。
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