--------------------
あとがき
稲谷 大
pp.1684
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212001
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
8月のお盆にあとがきを執筆しておりますが,読者のみなさんのお手元に届く頃には秋晴れのすがすがしい季節をお過ごしのことと存じます。特集の第69回臨床眼科学会講演集は本号で終了となります。いずれも力作揃いの15報の学会原著が掲載されています。原著締め切りに間に合わなかった場合でも,是非,臨床報告のほうで投稿していただければ,懇切丁寧に査読させていただきますので,どんどん投稿をしていただければと思います。
さて,本号では,今月の話題として,編集委員の坂本泰二先生がIRIS Registryという米国眼科のビッグデータの運用を紹介しています。20世紀は科学の時代,21世紀はインターネットの時代だと思います。研究だけでなく,我々の生活も,ビジネスもすべてが20世紀のやり方が通用しなくなり,改革が必要になってきているように思います。臨床現場で患者の診察や検査を何もしなくても,地球の裏側にてマウスをいじっているだけで,とてつもない研究成果をあげることができるようになると思います。その先は,マウスをいじる必要もなくて,人工知能が研究テーマを考えて,結果も出して,論文も書いてくれて,論文の査読もしてくれるような時代が近い将来やってくると思います。なんとなく黄昏を感じてしまう編集委員なのでした。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.