書評
《眼科臨床エキスパート》角結膜疾患の治療戦略—薬物治療と手術の最前線
雑賀 司珠也
1
1和歌山県立医大・眼科学
pp.1258
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211913
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医学書院から《眼科臨床エキスパートシリーズ》に『角結膜疾患の治療戦略—薬物治療と手術の最前線』が加わりました。編集ご担当は日本角膜学会理事長の島﨑潤教授(東京歯科大学市川総合病院)です。手に取ると厚さ2cmで索引を入れると405ページから成るちょっと厚い教科書ですが,ひとたびページをめくると,検査法や疾患ごとに細かく段落が分かれているので,目次を見て関係するページを開くことで,日常診療の中の疑問に即座に,かつわかりやすく答えてくれる構成となっています。それぞれの項目も長文ではなく豊富に図を交え,細分化された項目構成なので,詳細な内容であるものの,多忙な中で効率よく読むことに適していると思います。さらに疾患のページの前に,それぞれに検査法に関する項目別の記載があり,眼科コメディカルの皆さまにも有益な情報が盛り込まれています。
一方,角膜・眼表面を専門とする眼科医や角結膜専門医をめざす若手にとっては,日々の業務の合間を縫って通読することで,知識・経験の整理や新たな知識の習得に役立つことが大いに期待できる1冊でしょう。
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