今月の表紙
結核による脈絡膜肉芽腫
水澤 剛
1
,
坂井 潤一
1
,
寺崎 浩子
2
1東京医科大学病院
2名古屋大学
pp.625
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211321
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症例は37歳,男性。右眼に歪視を訴え,近医を受診した。右眼眼底に白色病巣とその周囲に網膜剝離を認めたため,精査加療目的で当科へ紹介受診となった。
初診時視力は右0.15(0.8p×S−1.75D),左0.4(1.5×S−1.00D),眼圧は右12mmHg,左14mmHgであった。前眼部・中間透光体に異常はなかった。眼底所見は右眼の黄斑部上耳側に円形の黄白色隆起病巣とその周囲に漿液性網膜剝離および網膜下出血を認めた。左眼に異常はなかった。既往歴として,約2年前に健康診断で両側上肺野の浸潤影を指摘されたため,当院呼吸器内科を受診した。肺結核と診断され,約1年間抗結核療法を受けた。
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