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環状肉芽腫に就て
塚田 進
1
,
菊池 省吾
1
1東北大學長町分院皮泌科
pp.458-461
発行日 1951年10月1日
Published Date 1951/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200597
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緒言
Colcott Fox(1895)が甫めて記載し,Radcli-ffe Crocker(1905)が表題下に本症を報告し,且つArndt(1911)が詳細な綜説を試みてから,環状肉芽腫の報告は必しもすくなくない。本邦では谷村教授がKiehl大學留學中に本症を觀察し,歸朝後1924年之を皮泌誌上に紹介發表して以來1931年に百瀬氏は本症の本邦第1例を報告した。次で皆見,荒川(1935),平松(1939),富川(1942),謝(1942)等諸家の報告が出,最近では(1942)岡崎氏が本邦第17例を公にした。余等は茲に本邦第18例とおぼしきものを觀察する機會を得たので,之を最近のSarcoidosisの概念に照し些か論じてみたい。(第1表)。
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