Japanese
English
連載 眼科図譜・281
早期硝子体手術が奏効した急性網膜壊死の1例
A case of acute retinal necrosis
望月 深雪
1
,
荻野 誠周
2
,
有木 玄
1
Miyuki Mochizuki
1
,
Nobuchika Ogino
2
,
Gen Ariki
1
1愛知医科大学眼科
2名古屋逓信病院眼科
pp.1894-1895
発行日 1989年12月15日
Published Date 1989/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211062
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
緒言 急性網膜壊死は,1971年浦山ら1)によって桐沢型ぶどう膜炎としてはじめて報告された疾患で,1977年,Willersonら2)が同じような臨床所見を呈した例をbilateral acute retinal necrosis (BARN)として報告した。その後多くの症例が追加報告され,両者は結局同一疾患であるという考えが定着し,現在ではacute retinal necrosis (ARN)急性網膜壊死という言葉が一般に受け入れられている。今回,我々は帯状ヘルペスウイルスによる急性網膜壊死を経験し,網膜剥離前に早期に硝子体手術を施行し,良好な経過を得たので報告する。
症例 27歳,男性。初診は1988年8月14日。主訴は右眼の霧視感。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.