特集 眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来診療のポイント—私はこうしている
所見からみた疾患
硝子体異常
柳田 和夫
1
Kazuo Yanagida
1
1静岡済生会総合病院眼科
pp.1551-1553
発行日 1989年9月30日
Published Date 1989/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210989
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
硝子体は眼球容積の60-66%を占めている透明組織で,容積は約3.9ml,重量は3.9gである。その99%が水であり,約1%が固形成分にすぎない。かかる硝子体は,種々の生理的役割を果すと共に,さまざまな疾患と密接に関連している。
元来透明である硝子体に見られる混濁の原因として,硝子体そのものに原因がある場合と,その周囲にある組織,つまり,水晶体,毛様体,脈絡膜,網膜の疾患が原因で,続発性に硝子体が混濁する場合がある。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.