特集 眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来における診断のポイント—私はこうしている
主訴からみた疾患
充血
弓削 経夫
1
Tsuneo Yuge
1
1弓削眼科診療所
pp.1499-1501
発行日 1989年9月30日
Published Date 1989/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210976
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結膜の充血は極めて頻度の高い主訴/所見である。球結膜の充血を伴わない瞼結膜の充血は結膜炎の項を参照されたいが,鑑別診断にあたって問題となるのは通常球結膜の充血である。
球結膜の充血は毛様充血との鑑別が必要である。しかし毛様充血は通常結膜充血をともなうので,本項では球結膜の充血を見た場合の外来における診療の順序と想定すべき疾患について,両者を特に区別せずに述べてみた。また一般臨床上重要なビールス性伝染性結膜炎をまず鑑別するという意味あいから,瞼結膜の所見を反映している球結膜の浮腫,腫脹は重要な参考所見である。
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