増刊号特集 泌尿器科画像診断
Ⅲ.疾患別画像診断
6.異物
異物
高本 均
1
Hitoshi Takamoto
1
1倉敷成人病センター泌尿器科
pp.285-288
発行日 1999年3月30日
Published Date 1999/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902612
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1 はじめに
尿路異物には非常に様々な種類があるが,X線陽性とX線陰性に分類できる。X線陽性のものはKUBで診断は比較的容易であるが,X線陰性のものはDIP,RP,US,CT,MRIなどの検査を要する。尿路異物で最も多い部位は膀胱・尿道であり,腎・尿管は少ない。
異物が尿路に到達する経路としては,(1)体外から経皮的に刺入,(2)腸管からの迷入,(3)経尿道的操作,(4)治療行為によるもの,がある。特にこの10数年,治療行為によるものは,endo-urology,laparoscopy,interventional radiologyなどの発展によりさまざまな器具,カテーテル,ステントあるいは注入物などが使用されるようになり,異物の種類が増加し,複雑さを増している。
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