特集 眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来における診断のポイント—私はこうしている
主訴からみた疾患
夜盲
岡島 修
1
Osamu Okajima
1
1三楽病院眼科
pp.1476-1477
発行日 1989年9月30日
Published Date 1989/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210968
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暗所視光覚異常すなわち夜盲は,杆体系が広範囲に障害されることにより発生する。したがって網脈絡膜あるいは視神経がある程度以上に障害されれば,どんな疾患においても夜盲は発生しうる。しかし視力・視野など明所視機能の異常が前面に表われる,ぶどう膜炎・網膜血管障害・緑内障などでは,夜盲が意識されることは少ない。夜盲が問題になるのは,それが単独あるいは明所視機能異常に先行して出現する遺伝性網脈絡膜疾患の場合がほとんどである。
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