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特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(6)1988年9月 東京
学術展示
3種類の網膜色素上皮機能検査の連続記録
Continuous recording of three modalities of functions of retinal pigment epithelium
森 敏郎
1
,
三善 恵
1
,
田澤 豊
1
,
Michael F. Marmor
2
Toshiro Mori
1
,
Kei Miyoshi
1
,
Yutaka Tazawa
1
1岩手医科大学眼科
2Stanford大学
pp.1114-1115
発行日 1989年7月15日
Published Date 1989/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210883
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- Abstract 文献概要
緒言 網膜色素上皮(RPE)機能の電気生理学的検査法としては,EOGのlight riseが臨床に広く普及している。しかし,この応答は視細胞の興奮を介したRPEの膜電位の変化であることから,視細胞の状態が検査結果に影響を及ぼし,純粋なRPE機能を反映しているとは言いがたい。
米村らは,高浸透圧液あるいは炭酸脱水酵素阻害剤(Diamox®)の投与によって,網膜常存電位(SP)が低下する1,2)ことを報告し,これらの反応を薬物誘発応答と名付けた。これらの応答は,視細胞の関与がないことからRPE自体の機能を捉えるものと考えられ,また,発生機序がlight riseと異なる3)ことから,それぞれ違ったRPE機能の情報をもたらすと思われる。
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