Japanese
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連載 眼科図譜・276
傍乳頭網膜毛細血管腫の1例
A case of juxtapapillary retinal capillary angioma
前野 貴俊
1
,
佐藤 文平
1
,
渡辺 千舟
1
,
萩原 健志
Takatoshi Maeno
1
,
Bunpei Sato
1
,
Chifune Watanabe
1
,
Takeshi Hagiwara
1大阪医科大学眼科学教室
pp.1070-1071
発行日 1989年7月15日
Published Date 1989/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210869
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- Abstract 文献概要
緒言 網膜血管腫症のうち,von Hippel病,Leber病などはよく知られているが,傍乳頭部の孤立性毛細血管腫は比較的稀であるとされている。Gassは,endo-phytic (内長性)とexophytic (外長性)の毛細血管腫を記載しているが,今回私達は,両方の要素を併せもち,螢光眼底造影によって毛様網膜動脈由来の傍乳頭網膜毛細血管腫と確定診断した症例を経験した。本例では黄斑部を含む続発性網膜剥離を生じ,視力低下を来たしたため,2度のアルゴンレーザー光凝固治療を施行し4年間経過観察をしてきた治療経験より,本疾患に対するレーザー治療の適応・方法などにつき若干の知見を得たので報告する。
症例 14歳,男子。 初診:1984年5月1日。
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