Japanese
English
特集 第41回日本臨床眼科学会講演集 (5)
学術展示
Hurler-Scheie複合型の角膜組織所見
Histopathology of the cornea in compound Hurler-Scheie disease
勝呂 慶子
1
,
渡部 美博
1
,
高柳 正樹
2
Keiko Suguro
1
,
Yoshihiro Watanabe
1
,
Masaki Takayanagi
2
1千葉大学医学部眼科学教室
2千葉大学医学部小児科学教室
pp.688-689
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210421
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
緒言 Hurler, Scheie症候群は,全身的なムコ多糖体の代謝異常によって惹起される,骨発育異常,知能障害,肝脾腫,角膜混濁を主症状とする常染色体劣性遺伝を示す疾患である.一方,Hurler-Scheie複合型はHurler症候群,Scheie症候群をつかさどるふたつの対立遺伝子によるヘテロ接合体であると想定されている1).これらの疾患では,ライソゾーム酵素の1つ,α-L-イズロニダーゼ欠損のために,全身結合織へヘパラン硫酸,デルマタン硫酸の蓄積が起こると考えられている.
今回は,Hurler-Scheie複合型の1例に角膜移植の機会を得,その組織像を検討したので,臨床所見と合わせて報告する.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.