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網膜,他
原田 敬志
1
1名大
pp.470-471
発行日 1987年5月15日
Published Date 1987/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210016
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Bonnet M, Urrets-Zavalia J : D6collement retiniens par petits trous de la region equator-iale. J Fr Ophtalmol 9 : 615-624, 1986
赤道部の小円孔によってひきおこされた,有水晶体眼における網膜剥離46眼について臨床的特徴がまとめられている.同一期間に手術された裂孔原性剥離の5.8%を占める.81%が40歳以下で,93.5%が近視眼であった.小円孔の数は1から16(平均4.5),局在は下耳側が50%,上耳側が31.4%であった.剥離はせいぜい2象限までである.100%が復位し,1回の手術で復位したものは93.5%であった.術前視力は0.5以上が39%であったのに対し,術後視力は60%となった.高度な硝子体網膜増殖がないのは,弁状裂孔に伴う網膜剥離と異なり,手術成績の良いことの主因となっていると思われる.予防手術の適応については,他眼に網膜剥離の既往がある場合に考慮されるべきであろう.手術には手術用顕微鏡を用いるのが理想的で輪状締結術は不要であった.
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