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特集 第38回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
学術展示
各種白内障手術後の手術侵襲の定量化と術式間の比較—50%修復回復時間および平均破壊時間
Disruption of blood-aqueous barrier in evaluating various modes of cataract surgery
瀬戸 千尋
1
,
箕田 健生
1
,
高瀬 正弥
2
Chihiro Seto
1
,
Kensei Minoda
1
,
Masahoro Takase
2
1都立養育院病院眼科
2東京大学医学部眼科学教室
pp.348-349
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209373
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- Abstract 文献概要
緒言 白内障手術は,近年目覚ましく進歩し水晶体嚢内摘出術(ICCE)から水晶体嚢外摘出術(ECCE),超音波乳化吸引術(KPE)さらには人工水晶体(IOL)移植まで行われるようになってきている.これら種々の術式での眼に対する侵襲についての比較検討の報告がいくつか認められるが1〜5),分析方法にいくつかの問題点が残っている.フルオレセイン静注30分後,前房—血液フルオレセイン濃度比を用いて血液房水柵(BAB)透過性を比較するため,白内障手術術式による前房体積因子の消去を行えば,異なる術式および手術者間での比較が定量的に可能となると考え時間因子を解析方法にとりいれ,各術式間について比較検討したので報告する.
対象および術式 養育院眼科において白内障手術を行ったICCE5例(72.5±5.1歳),ECCE6例(74.9±4.9歳),KPE6例(68.2+4.4歳),ECCE+IOL 12例(72.2+4.8歳),KPE+IOL 16例(69.8+7.2歳)の5群を対象とLた.
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