文庫の窓から
眼科諸流派の秘伝書(19)
中泉 行信
1
,
中泉 行史
1
,
斉藤 仁男
1
1研医会
pp.998-999
発行日 1983年7月15日
Published Date 1983/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208982
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28.山口道本内障一流養生的伝鏡秘術事
本書の外題は「目薬一通」となっているが内題には「山口道本内障一流養生的伝鏡秘術事」と書かれており,山口流眼科の秘法を伝えたものと思われる。
山口流眼科の資料は極めて少なく,その詳細は明らかでないが,小川剣三郎著「稿本日本眼科小史」,富士川游著「日本医学史」,福島義一著「日本眼科史」(日本眼科全書第一巻)等には山口流眼科内障治術について解説が行われている。山口道本は安土桃山時代末から江戸時代初め,すなわち天正から慶長年代の頃,内障眼の治術をもって馬島流眼科とは別に一流派をなしていたといわれる。
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