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特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その1)
学術展示
ヒト結膜濾胞のリンパ球subsetに関する免疫組織学的検討
Lymphocyte subsets of human conjunctival follicles
田川 義継
1
,
竹内 勉
1
,
佐賀 徳博
1
,
斉藤 学
1
,
松田 英彦
1
,
臼井 朋明
2
,
小柴 博文
2
,
菊地 浩吉
2
Yoshitsugu Tagawa
1
,
Tsutomu Takeuchi
1
,
Tokuhiro Saga
1
,
Manabu Saito
1
,
Hidehiko Matsuda
1
,
Tomoaki Usui
2
,
Hirofumi Koshiba
2
,
Kokichi Kikuchi
2
1北海道大学医学部眼科学教室
2札幌医科大学第1病理学教室
pp.178-179
発行日 1984年2月15日
Published Date 1984/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209097
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- Abstract 文献概要
ヒト結膜にしばしばみられる結膜濾胞は,リンパ球を主体とする細胞により構成されており,外界からの抗原刺激に対する結膜局所における生体防禦の一つの発現と考えられるが,その詳細について十分解明されているとはいえない。今回我々はヒトリンパ球に対する各種のモノクロナル抗体を用い,結膜濾胞を構成するリンパ球subsctについて免疫組織学的立場から検討し,その意義について明らかにすることを目的とした。
材料および方法北大眼科外来を受診し結膜濾胞を認めた男3例女1例計4症例を用いた。その内訳は濾胞性結膜炎2例,chlamidia感染が疑われた濾胞性結膜炎1例,I.D.U点眼によると思われる結膜炎1例であった。いずれの症例も点眼麻酔下に下眼瞼結膜濾胞を生検し,ただちにドライアイスーイソペンタン中で凍結しその後クライオスタットにて4〜5μの切井を作製し,神谷らの方法1)に従い酵素抗体法(PAB法)により検討した。抗ヒトリンパ球血清として,Leu−1(Pan T cell),Leu—2a (suppressor/cytotoxic T cell),Leu−3a (helper/indu—ccr T cell)(以上Beckton・Dickinson社製),HLB−3(B cell)2)の単クローン抗体を用いた。
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