抄録
第6回日本眼科手術学会講演抄録集
pp.83-103
発行日 1984年1月15日
Published Date 1984/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209081
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◎特別講演
Changing concepts of management of diabeticretinopathy with vitreous surgery
過去において硝子体手術は吸収しない硝子体出血(II—group)のために行われてきた。しかしごく最近では牽引性黄斑剥離を伴った増殖性網膜症と視力は良好であるが高度の増殖性網膜症(macula attached N group)に対して行われるようになった。以前には視力の良好な糖尿病性網膜症に対してはいくつかの要因のためにvitre—ctomyをすすめることができなかった。(1)すべての眼に対するIensectomyがすすめられた。これは現在では正しくないことがわかってきており,事実vitrectomy手術によって無水晶体眼になった眼はより高率に新生血管緑内障を発生する。(2)癒着した血管膜を遊離し分割することが技術的(器械的)にむつかしかった。これはmembrane pics, microvitreal scissors,双手法と器械の進歩によっていちじるしく解決された。(3)長期にわたる硝子体混濁に伴う術中あるいは術後出血を十分コントロールできなかった。この間題は現在では双手器械間眼内ジアテルミーを針状の双極ジアテルミーの組みあわせによって分割の前にすべての血管を凝固することによって,あるいは分割後にすべての出血部を凝固することによって処理できる。
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