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特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その8)
学術展示
各種縫合糸の補体価に及ぼす影響について
Changes in serum complement systems induced various sutures
石田 常康
1
,
古賀 道之
2
,
河島 敏夫
2
Tsuneyasu Ishida
1
,
Michiyuki Koga
2
,
Toshio Kawashima
2
1都立大久保病院眼科
2都立大久保病院上皮膚科
pp.1156-1157
発行日 1983年8月15日
Published Date 1983/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209012
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- Abstract 文献概要
緒言補体はclassicalまたはahernative pathwayを介して病原微生物などの異物を排除する働きをもっている。我々はさきに治療または検査薬剤のなかにも血液との直接の接触により補体系を活性化するものがあるという事を報告した1,2)。今回は各種縫合糸について検討した。
方法選んだ縫合糸は1.Catgut plain,2. Catgutmild chromic,3.PGA (ポリグリコール酸),4.Po—lyglactin 910, 5 PVA (ポリビニールアルコール),6Silk, 7 Polyester, 8 Coatcd polyester 9 Nylon (以下数字でもって略す。)で,1から5までは吸収性,6から9までは非吸収性である。太さ5-0,長さ30cmの縫合糸をそれぞれ細かに裁断し,被検血清0.5mlに浸し,37℃30分間インクユベートし,それぞれの血清のCH50価(Mayer 50%溶血法),CIq,C4, C3, C5およびC9の各成分蛋白埴(一元免疫拡散法),一部免疫複合体(CIq solid-phase EIA法)等を測定し,更にC3およびC5の活性測定(溶血話性法)および免疫電気泳動法を加えた。なお縫合糸の太さおよびインクユベートする時間は予備実験の結果から決めた。
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