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(1)接眼部光学系を回転し,体位および頭位変換を可能とした両眼開放視野計AS II Aを使用し,正常者, P.O.A.G.,高眼圧症について頭位を正面位と60°うつ向位にしたときの視野変化について検討した。
(2)正常者の結果は両頭位のイソプター面積比に変化なく,うつ向頭位に視野の下方偏位を有意に認めた。P.O.A.G.,高眼圧症ではうつ向頭位の面積比に縮小傾向が見られたが有意差はなく,下力偏位は認めなかった。マ盲点にはいずれの例も面積比,偏位度に有意な変化は見られなかった。
(3)高眼圧症では,60°うつ向位にてイソプター沈下,暗点の出現を示したA群と,これらの変化は示さなかったが,正常者に見られた視野下方偏位を認めなかったB群,および下方偏位を示したC群が認められた。これらの群で,A, B群は将来P.O.A.G.へ移行する可能性が高いのではないかと思われた。
With a view to facilitate an early diagnosis of primary open angle glaucoma (POAG) by detect-ing the initial visual field changes, we assessed the visual field changes induced by tilting the head for-ward. We used a campimeter (ASIIA) which allows visual field measurement with both eyes open. The test subjects included 10 cases with ocular hyperten-sion, 11 with POAG and 10 normal controls. Visual field was measured in the upright position and with the head inclined 60° forward.
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