GROUP DISCUSSION
ブドウ膜研究会
増田 寛次郎
1
1東大
pp.1203-1204
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208728
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た時もあったが,小さな部屋であるためにお互いに身近かに感じられて,質問,討論が活発に行われた事は大変結構だと思った。18題の演題の他に今回は中国ハルビン医科大学附属第2病院の景崇徳先生の特別講演も組んだ。時間をややオーバーしたけれども司会者,講演者,質問者の協力により最後の18演題まで終える事ができた。ある一つのテーマにしぼって研究会を開く事も良いけれど,今回のように一般公募の形で研究会を進める事も多くの人々にブドウ膜炎に対する興味を持ってもらう意味で大切なことだと思う。
最初の演題は「Acute retinal necrosisの一例」であった。昨年の臨眼のグループディスカッションにおいてのテーマであった桐沢型ブドウ膜炎の定義,診断,治療などが討議されたが今回も大いに論議をよんだ。浦山氏らの桐沢型ブドウ膜炎とPriseらのbilateral acute retinalnecrosisの異同はまだはっきりされていないが,ほぼ同じ疾患を見ているものと思う。今回も治療に抵抗して予後が非常に悪い症例の呈示であった。このような例に対して大量のステロイド療法とか,網膜剥離手術が成功したという症例の追加報告などがあった。これからも本病の本体,診断,および治療に関しての研究が必要であろう。第2と特別講演は交感性眼炎についてであるが,最近交感性眼炎をみる例はほとんどないけれど,過去の症例についての分析が報告された。
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