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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その1)
学術展示
先天性ワニの涙症候群の1症例について
A case of the syndrome of crocodile tears
河本 道次
1
,
木村 伸子
1
,
大野 研一
1
,
岡田 恒治
1
,
篠原 淳子
1
Michiji Komoto
1
,
Nobuko Kimura
1
,
Kenichi Ohno
1
,
Tsuneharu Okada
1
,
Atsuko Shinohara
1
1東邦大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, School of Medicine, Toho University
pp.374-375
発行日 1982年4月15日
Published Date 1982/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208560
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- Abstract 文献概要
緒言先天性ワニの涙症候群は食事のとき流涙が起こる現象で,1913年Oppenheimi1)が成書に記載し,Bo—gorad2)がthe syndrome ot crocodile tearsと命名した。本症候群は末梢性顔面神経麻癖に伴う後入天性の症例が大部分であり3〜5),先天性のワニの涙症候群は極めて稀であるとされている。
著者らは先天性ワニの涙症候群で食事のとき流涙が起こり,泣くときには流涙が取られない患者で眼科的,全身的に特に著しい異常の認められない症例を経験し,その発生機序について若干の考察を加え,ここに報告する。
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