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名古屋市内の市立小学校に在籍する4年生に対して学校用石原式色覚検査表を用いて色覚スクリーニング検診を行い,1表以上誤読した884名(男子807名,女子77名)に対して,ロダテスト検査を施行した。
その成績を最も診断能力がすぐれていると考えられる判定基準に従って診断し,他の色覚検査成績との比較を行った。
(1)ロダテストは第1色覚異常と第2色覚異常との判別に関しては満足しうる能力を備えていたが,二色型色覚と異常三色型色覚との判別は困難であった。
(2)第1色覚異常では,ロダテストとパネルD−15テストの判定との間に関連を認めたが,第2色覚異常では何ら関連をみいだしえなかった。
(3)第2色覚異常では,ロダテストとランタンテストの判定との問に関連を認めたが,第1色覚異常では関連をみいだしえなかった。
(4)馬嶋試案にしたがって,パネルD−15とランタンテストとを用いて色覚異常の程度を判定すると,その程度が強くなるにつれてロダテストの判定不能例が増加していた。
(5)第1色盲あるいは第2色盲が弱度と判定される率がそれぞれ約20%および15%近くあり,しかも第2色覚異常ではパネルD−15テストとの関連がほとんど認められなかったことから,社会適性検査としてのロダテストの利用価値はほとんどないと思われた。
Screening test of color vision using the Ishihara plates (9 plates) was performed on the children in the 4th grade of primary school. Rodatest (Test Disc 173) was performed on these 884 picked up chil-dren (males : 807, females : 77), and the results were compared with other color vision tests.
(1) Rodatest could satisfactorily discriminate between protans and deutans, but it could not differenciate dichromats from anoma-lous trichromats.
(2) Relevancy was found in protans between Rodatest and Panel D-15 test, but no re-levancy was found in deutans.
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