GROUP DISCUSSION
超音波
山本 由記雄
1
1都立駒込病院
pp.332-335
発行日 1981年2月15日
Published Date 1981/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208284
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1.Xenotec ULTRASCAN 500における使用経験について
硝子体手術における超音波診断は近年著しい進歩がある。今回我々は,新しいXenotec ULTRASCAN 500を用いて,硝子体出血,網膜剥離眼内腫瘍等の眼内病変に超音波診断を施行したので,その使用経験を述べる。
本装置は,(1)コンタクトタイプであるが,その解像力は水浸法に劣らないものであり,解像領域50°と広角である。(2) Ascan,B scanおよびその拡大画像に対応するscaleが,同時に同一画面に写し出される。(3)Ascanは,ベクトルAscanであり,Bscanを見ながらその目的物に対し正確にAscanを撮ることができ,QUANTITATIVE ECHOGRAPHYは,より正確におこなえる。(4) NEAR REJECTIONがあり,B scanにおいて,その目的とする所の解像画像が明確となり,写真撮影においても明瞭な撮影ができる。(5) A,Bscan以外にDscanがあり,これはBscanの濃淡にあたるところを振幅におきかえ165本のAscanの結集にてBscan様の画像を造り出し,立体的な感覚で超音波診断が行なえる。(6)角膜接触用のプローブを用いる事により簡単に,前房の深さ,水晶体の厚さ,眼軸の測定がデジタルに表示される。
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