追悼
桐沢先輩に哀悼の意を捧ぐ
鹿野 信一
1,2
1北里大学
2東京大学
pp.265-267
発行日 1980年2月15日
Published Date 1980/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208047
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桐沢長徳先輩の突然の昇天の報をうく。驚愕哀悼,自失茫然,正に言葉もない。私が眼科の道を選んで以来,常に路の先達として私どもを教導してこられた,そのよき先達を正に今ここで失つたのである。
省みると種々先輩との間の叱られたり,笑われたり,おこつたりの今では楽しい憶い出が沢山にある。先輩の学問上の,学界への沢山の業績については私が今行き届かぬ筆を使うのは失礼になる必配が多い。私はたつた今走馬燈の様に脳裏をめぐる情景の中からその一駒を数行記してみたいと思う。
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