Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒 言
広範な領域における手術用顕微鏡使用の結果,Staticまたは固定した位置(Barraquer,Mache-merら)で従来の手術用顕微鏡を用いての眼手術は,次第に困難となつて来た。特に前眼部におけるゴニオトミー等のような特殊な方向からの手術の場合や,網膜剥離,硝子体手術(open-sky法),視神経管骨折等の後眼部の手術の場合には,それに適した手術用顕微鏡が要求される。かかる手術の場合には手術中に顕微鏡の位置や角度もたびたび変えなければならないし,また術者も位置を変える必要が生じて来る。特に顕微鏡の傾斜がしばしば重要になる。
かかる問題のため,われわれは電磁ロック形式の顕微鏡と,顕微鏡と同軸回転可能な手術用椅子とから成る総合システムを開発した1,2)。このシステムにより,術者の位置および顕微鏡の角度,方向は素早く円滑に変える事ができ,したがつて手術野を幅広い角度から見る事が容易に可能となつた。新しく考案した細隙灯もまた,そのシステム中に組み込まれている。顕微鏡および椅子の操作は椅子に付けられたフットスイッチボタンによつて行われ,術者の両手は手術にのみ使用される。われわれの新しいシステムの五つの特徴を以下に述べる(図1)。
We designed and constructed a new surgical unit incorporating electromagnetically steered microsrope and surgical chair. The system allows a greater freedom to the surgeon during microsurgery.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.