Japanese
English
特集 故佐藤勉教授追悼号
その他
妊娠時母体が風疹に罹患した場合その出生児に現れた眼先天異常の1例について
A case teport of eye defects in infants whose mother had rubella during Pregnancy.
紺山 和一
1
,
秦 徹郎
1
K. Konyama
1
,
T. Hata
1
1順天堂大学眼科
1Dept. of ophth Juntendo Univ. School of medicene
pp.1959-1961
発行日 1960年11月15日
Published Date 1960/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207113
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
妊娠している母親が風疹に罹患した場合その子供に現れる先天異常については多くの統計学的研究がなされているが大体に於てその異常は心臓血管系と中枢神経系との二つに現れると考えられ,主に心臓,脳,眼,耳等に奇型が現れる場合が多いとされている。
我々は妊娠3カ月目に風疹に罹患した母親から生れた子供について唖と聾とがあり,眼の先天異常と思われる。虹彩前葉の一部欠損と外斜視を伴える一症例に遭遇した。この虹彩前葉の一部欠損はさきに当教室の野寄,神吉両氏が発表されたイリドシシスの所見に酷似しているが,これが本例に於ける如く小児にみられる事は全く稀である。幸にして我々はこの所見を詳しく観察する機会を得たのでここに報告する。
The authors have seen defects in infants whose mother had Rubella when she was 3 Mon. of pregnancy. These malformation was deafmutism, defects of anterior leaf of Iris, Squint and heart failure.
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.