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特集 故佐藤勉教授追悼号
網膜
極めて良好な経過を辿れる鉄錆症の1例—角膜鉄片異物除去後のEDTA-Na溶液点眼の試みについて
A case of siderosis bulbi, The vision of which was saved by treatment.
小林 フミ子
1
Fumiko Kobayashi
1
1順天堂大学眼科
1Dept. of Ophth., Juntendo Univ. School of Medicine.
pp.1928-1931
発行日 1960年11月15日
Published Date 1960/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207103
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序言
眼球内に鉄片が刺入し,鉄錆症を発生した場合は,多くは予後不良であり,殊に鉄片を除去し得なかった場合は悲観的である。著者は受傷後1年2カ月を経て鉄錆症を発生し,白内障を併発して視力は眼前手動にまで下降したが,副腎皮質ホルモン使用,EDTA大量投与と水晶体摘出手術により,極めて良好な結果を得た1例に遭遇したので報告したい。
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