Japanese
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特集 第13回臨床眼科学会号
一般講演
照明と眼の疲労
Relation between illumination and ocular fatigue
鈴木 樹子
1
Murako Suzuki
1
1名古屋市立大学眼科教室
1Dept. of Ophth., Nagoya University, School of Medicine
pp.491-506
発行日 1960年2月15日
Published Date 1960/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206883
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緒言
照明は我々の日常生活に欠くべからざるものであるが,これが眼機能に及ぼす影響は甚だ大であることはいうまでもない。その影響は主として,眼の疲労という状態で現われてくる。疲労という現象の本態が漠然としている今日,眼の疲労に対しても科学的に説明することは困難である。しかし,全身の疲労と眼機能とは密接な関係がある。疲労判定の対象となる眼機能としては,視力,視野,調節,輻輳,瞳孔,眼位,眼球運動,瞬き,色覚,光覚などおよびこれらを応用したものなどがある。そして,これ等の眼機能の測定法は一長一短があつて,一様に疲労と関係するというわけでなく,また結びつきが強くても測定の困難な場合もある。
調節機能測定については,萩野・鈴村がすでに調節作用の微細な変化まで把握出来る装置であるところの自記眼精疲労計を考按し発表している。
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