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I.緒言
眼科手術には種々の照明が用いられる。外眼部手術では一般外科用の無影燈あるいはこれに類するものでよいが,角膜,前房,虹彩,水晶体等の手術には集束光線による照明が必要である。これにはハンマーランプあるいはこれに類するものがよく用いられる。併し狭い深部の手術野にはこれらのものもなお不十分である。そこで視線に一致した方向よりの照明用として額帯燈が用いられるが,多くは小さな電球を使用するために光力に不足がある。更に眼内の観察のためには鞏膜透照法も必要となるのであるが,これには古くから透照用の特殊先端部を電気検眼鏡光源にとりつけて用いられている。併し,これらの装置はいずれも光がよわく,Strampelli氏の器械でも尚色素の多い日本人には不十分である。又手に持つ部分がかなり大きく,取り扱いが不便である。
我々は眼球開壁術用の照明装置を研究中であるが,最近fiber opticsの発達により強力な光源からの光を自由に目的の方向或いは場所に導くことが出来る様になつた。そこでこのライトガイドを利用して手術用照明装置を試作したので報告する。
The authors developed a new light-guiding system for illumination of the surgical area in ophthalmology and also for transscleral retroillumination by means of pliable glass-fiber. The tip of the lighting system measu-res only about 2 to 3 mm and is sterilisable. This feature of the device makes possible its insertion into the surgical area as during da-cryocystic operations.
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