Japanese
English
トラホーム予防協会会誌
奈良県に於けるトラコーマ集団治療の4ヵ年の綜合成績—2.結膜症状と年齢との関連性に就いて
Results of mass-treatment for trachoma in Nara Prefecture during 4 years.:2) About the relationship between age and tuberculous signs
神谷 貞義
1
,
山本 純恭
1
,
堀内 徹也
1
,
山岸 陸男
1
,
岩垣 正典
1
,
百瀨 皓
1
,
畠山 昭三
1
,
石井 和子
1
,
阿部 圭助
1
,
岡 繁宏
1
,
沢田 孝明
1
,
阿久津 澄義
1
S. Kamiya
1
1奈良医大眼科学教室
1Ophth. Dept of Nara Medical College
pp.941-942
発行日 1956年5月15日
Published Date 1956/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205744
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- Abstract 文献概要
我々は前報に於て,トラコーマ集団治療の実施計画部落の人口,初日,2日目,3日目に来た新患数より1ヵ月間の新患数及総治療患者数の推定値をもととしてたてる事が可能である事をのべた。しかし夫々の地区が交通の便が悪い所であり,立地条件を異にして居るので,この計画を具体的に実施するには猶多くの綿密な計画が必要であつた。
例えば29年度に於て,片桐町,三郷村,安堵村,御郷野と云つた大部落に同時に診療所を開設して,1日に患者数が3000名以上にも達し,毎日30〜40名のものが出掛けねばならず,夫々の地区が交通の便の悪い所であり,その地区を1周すると20数粁に達し,且つ治療用のバスの乗車定員は14〜15名であるので,その自動車の運転経路をどう定め,何時にどの路をどう通るかを具体的に決める事などが極めて重要であつた。
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