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特集 第9回日本臨床眼科学会号
〔一般講演〕
(21)コーチゾン点眼により惹起されたと思われる角膜膿瘍及び角膜穿孔の二例
The two cases of corneal abscess and corneal perforation which seen to be caused by topical administration of cortison.
小口 昌美
1
,
吉永 幸子
1
M. Oguchi
1
,
S. Yoshinaga
1
1日本医科大学眼科
1Dept of Ophth., Nippon Med. College
pp.693-695
発行日 1956年4月15日
Published Date 1956/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205691
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コーチゾンは最近臨床上相当に頻繁に使用されるに至つたのは周知の如くである。殊に眼科領域に於ては局所使用が有効である点から可成り多くの疾患に之を使用する傾向が多い。併しながら最近はその適用が全身的であれ,又局所的であれ使用上の禁忌が次第に明かになつて来た。全身的適用に於ては高血圧,腎臓疾患,糖尿病,結核及び梅毒等には禁忌か,或はその副作用を考慮しながら用いねばならないとされている。眼局所使用に於てもその副作用或は障碍に就て近来多数の報告がなされるに至つた。之の事実は眼疾患に対するコーチゾンの適用が未だ確定しないためもあるが,濫用の傾向はないであろうか。従来コーチゾンは細胞浸潤と線維素形成を抑制するとされている。此事実を無視して濫用する場合は思わぬ障碍に遭遇することがあるであろう。余等は最近コーチゾンの局所使用により惹起されたと思われる角膜膿瘍及び角膜穿孔の2例を経験したので之を報告し,参考に供し度いと思う。
The two cases of corneal herpes were presented. The first case has developed corneal abscess by the topical administration and subconjunctival injection of cortison for 5 months.
In the other case, corneal perforation has been occured short time administration.
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