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綜説
石原色盲検査表の長所と短所
The Ishihara Test for Color Blindness
石原 忍
pp.393
発行日 1956年3月15日
Published Date 1956/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205643
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石原色盲検査表が日本眼科学会雑誌に発表されたのは1916年で,その翌年欧文のものが出版された。それが世界の各国に送られてから,次第に世界の人の注意をひくようになつた。
1924年にClark氏はAmerican Journal ofPhysiological Opticsに石原表について記載して"The ingenuity and simplicity of the Ishihara test, and the clear-cut results obtained with it in practice, make it, to my mind, the most successful of the various color blindness tests"と批評した。実際この批評の通り,石原表は実用上の便利のために作られたもので,経験を基礎とし,視的錯覚の理を応用したものである。従つて身体検主査の時などに,短時間に確実に色覚の健否を判定し得ろのが,この表の非常な長所である。
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