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連載 眼科図譜・173
脈絡膜悪性黒色腫類似の網膜下血腫
SUBRETINAL HEMATOMA RESEMBLING MALIGNANT OF THE CHOROID
升田 義次
1
,
堀 ヤヱ子
1
,
山田 芳明
2
,
宝田 雅子
Yoshiji Masuda
1
,
Yaeko Hori
1
,
Yoshiaki Yamada
2
,
Masako Takarada
1富山赤十字病院眼科
2富山市民病院眼科
1Department of Ophthalmology, Toyama Red Cross Hospital
2Department of Ophthalmology, Toyama City Hospital
pp.249-250
発行日 1972年3月15日
Published Date 1972/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204733
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〔解説〕
網膜下血腫とは網膜色素上皮とBruch膜との間に生じた血腫1)2)(出血性網膜色素上皮剥離3))である。この血腫は,色素上皮とBruch膜との間へ脈絡膜から侵入したfibro-vascular membraneからの出血とされている。その原因は不明である。検眼鏡的には黄斑部に出現し,境界鮮明で丘状に見え,dark colorである。
この網膜下血腫は,その出現初期の眼底所見が悪性黒色腫に類似しているために,それと誤診されて眼球摘出される場合がある4)5)。今まで両者の鑑別診断には良い方法がなかつたが,最近では螢光眼底検査が手軽な信頼できる方法として利用されている6)7)。
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