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連載 眼科図譜・169
緑膿菌の二次感染による予後不良な麦粒腫の2例
TWO CASES OF HORDEOLUM WITH POOR PROGNOSIS DUE TO SECONDARY INFECTION OF PSEUDOMONAS AERUGINOSA
升田 義次
1
,
堀 ヤヱ子
1
Yoshiji Masuda
1
,
Yaeko Hori
1
1富山赤十字病院眼科
1Eye Clinic, Toyama Red Cross Hospital
pp.2143-2144
発行日 1971年11月15日
Published Date 1971/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204683
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〔解説〕
麦粒腫といえば,一般に予後の良好な疾患と考えられている。麦粒腫と診断が決まると医師も患者も一安心するのが普通であろう。しかし,ここに報告する2例は,一見単純な麦粒腫で始まつたが,良好な経過はとらずに,眼瞼の壊死脱落,角膜潰瘍,全眼球炎,眼窩蜂窠織炎といつた予想外の重篤な続発症状を惹起したのである。その理由は.普通の麦粒腫に緑膿菌が二次感染したためであるが,このような緑膿菌の二次感染にはくれぐれも注意を払うべきである(本文参照)。
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