Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
網膜剥離に対して行なわれている種々の術式のうち,強膜の剥離網膜側への接近による復位を主目的としているものに,強膜短縮術,強膜内陥術,赤道部輪状締結術などがあるが,今回われわれの教室で昭和40年より行なつている強膜短縮術の一変法について述べてみたい。強膜短縮術は1903年にMüllerがはじめて試み,さらに1912年にBlaskovicsが行ない,1933年にLinderにより一般的な方法として発展され,今日ではジアテルミー凝固術のみでは不十分とする網膜剥離に対して欠かすことのできない術式となつている。現在行なわれている強膜短縮術には第1図のごとき諸式があり,またおのおのに種々の変法が案出されている。われわれの行なつている方法は強膜折込み術に属するが,これの代表的なものには,Chamlin-Rubner法,Lemoine-Robinson-Cal—kins法,Čavka法などがある(第2図)。われわれの方法は第3図に示すごとく,Čavka法に類似するが,半層切開を加え剥離された強膜片がČavka法では外反するのに対し,本法では縫合糸の運び方により確実に内反して埋没されることに特徴がある。
Since 1965, the authors treated on 65 eyes of retinal detachment by scleral enfolding. Our operation procedure with the characterized su-ture was introduced. The advantage of our me-thod was able to have secure scleral folding and buckle, less damage to the sclera and possibility of reoperation. Some statistic observations were reported, and our method had 75.4% of cure. The most of post-operative refraction error was occurring new astigmatismus.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.