Japanese
English
特集 網膜と視路の電気生理
新しいERG要素とその臨床応用
Early potentials, d. c. Component and Offwavelets in the Human ERG
河崎 一夫
1
,
米村 大蔵
1
Kazuo Kawasaki
1
,
Daizo Yonemura
1
1金沢大学医学部眼科学教室
1Department Of ophthalmology, Kanazawa University, School of Medicine
pp.65-73
発行日 1971年1月15日
Published Date 1971/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204435
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Early receptor potential (ERP)の発見22)23)(1964年)に端を発し,強い刺激光によるERGの研究は以来急速に展開された.これは,従来のERGを手段としては立ち入ることが困難であつた網膜の電気現象と視物質の光化学との関係の探求という新分野を開拓し27)23)30)65)66)68)69),さらにERP以外の2,3の新電位の発見の契機をもたらした1)3)6)7)9)10)17)20)21)29)31)33)35)36)46)48)50)55)58)59)61)67)95)96)。本綜説では,ERPおよび強い刺激光により生ずる他の迅速な電位(ここでは,これらの電位とERPとを包括して,早期電位early potentialと仮称する)に関し,これまでの動物とヒトでの知見を記し,あわせて,人眼ERGの緩徐な電位に関し最近われわれが得た知見を略記したい。
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