銀界余滴
インターンと登録医
桐沢 長徳
1
1東北大学付属病院
pp.316
発行日 1968年3月15日
Published Date 1968/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410203811
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ここ数年間,社会問題となつたインターン制度の廃止に関する法案も,今議会にはいよいよ上程されることになり,その通過が注目されています。
もし通過すればインターン制度はなくなり,その代り,新しい登録医制度がこれに代ることになります。この制度は,卒業後ただちに医師免許証を与えられ,その後,自発的に研修を2年間行なつた者に(大学病院または指定教育病院にて),各人の希望により医籍登録をすることになるので,たとえ研修や登録をしなくとも,医師たる身分にはなんら差がないことになります。つまり,従来の義務的なインターン制度とは異なり,卒業後すぐに国家試験に合格すれば,本人の希望により独立した医師として自由に診療を行なうことが可能となるわけです。
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