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1.頭の固定ということ
シャツターを切つた瞬間に被写体が動くと写つた写真は当然ダブつたものになります。普通写真では,このような写真も,場合によつては,スピード感が溢れていて良い写真だといわれます。然しレントゲン写真では,特に目的を持つ重複撮影の場合などは例外として,こういう写真は頂けません。
レントゲン写真撮影の場合に一番大切なのは,曝射中絶対に被写体が動かないということです。そしてこのためにはあらゆる苦労をしなければいけないと思います。然し中に鼓動する心臓をかかえている胸部撮影の時などと違つて,眼部の撮影の場合には幸い目立つて動くというものはありません。従つて患者が大人の場合には,頭部を枕などで動かないように固定して,又患者さんの気分をなるべくリラックスさせておいて,撮影の瞬間には一寸息を止めてもらい,眼球の向きや眼瞼も動かさないでいてもらえば,ブレの殆んどない良い写真を撮ることが出来ると思います。幼児の場合は一寸困難ですが,なるべくそつとして置いて,患児が寝入つた時を見はからつて撮影するのも一法でしよう。然しこの時は,正面撮影の場合,どうしても後→前の方向でなく,反対の前→後の写真になってしまいます。止むを得ないと思います。
Basic technical principles in x-ray examinat-ion of the orbit and the optic canal are disc-ussed. The author advocates stereoscopic roentgenography for the definite assessment of the condition of the optic canal. Author's own method for proper positioning of the head for this object is described.
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