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特集 第16回日本臨床眼科学会号(3)
シンポジウム
人工角膜移植
A review of acrylic cornea implant
早野 三郎
1
Saburo Hayano
1
1信州大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Shinshu University
pp.412-417
発行日 1963年4月15日
Published Date 1963/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202690
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I.はじめに
人工角膜移植とは混濁角膜を切除して,同部に透明な無生物有機物を固着せしめて開眼をはかろうとするものである。従つて,その目的は他の角膜移植術と何等異るところはないが,人工角膜の材質が非生物であるため,生体組織と如何にして固着させるか,またこの挿入物が異物として排除されるのを如何にして防ぐかに問題がある。
角膜移植の歴史は1813年Weberの人工角膜移植によつてはじめられ,1818年Reisingerは異種角膜を行い,同種角膜移植は1905年Zirmの成功を基として現在に及んでいる。
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