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特集 第16回日本臨床眼科学会号(3)
シンポジウム
異種角膜移植
Heterokeratoplasty
桑原 安治
1
Yasuji Kuwabara
1
1慶応大学医学部眼科学教室
1Dept. of Ophthalmology, Keio Univ, School of Medicine
pp.406-412
発行日 1963年4月15日
Published Date 1963/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202689
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I.緒言
異種角膜移植について私,並びに共同研究者の業績を仔細に記したいが時間が20分と限られているのでやむを得ず比較的初期の研究の中で臨床的に関係の深いもの,並びに従来私達が鶏角膜を使用しているがその理由を解明する業績のみを選んで記述し他の研究は又別に発表する機会があるかと思うので茲には割愛する。又同様の意味から他の業績の引用は全部省略し我々の成績のみを述べたいと思う。近来眼球の提供が一般に理解されて来たが,末だに仲々困難であり仮令眼球が入手出来たとしても随時,随所に於て行うと云う事は不可能である。そこで動物角膜が使用出来るならば甚だ便利である。従つてこの問題は18世紀の中頃よりSalzerを初め,Hippelその他の人々により広範囲な研究が行われたが皆,失敗に帰した。我々は透明癒着に成功する為に種々実験を行つた次第である。
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