第15回臨床眼科学会 研究グループ・ディスカッション(4)
眼底血圧測定法
宇山 昌延
1
,
糸井 素一
2
,
中静 隆
3
,
川畑 隼夫
4
,
鈴木 一三九
5
,
鬼怒川 雄久
6
,
米山 高徳
3
,
井出 昌晶
4
,
原田 勲
5
,
広川 敏博
7
,
宮下 忠男
8
,
桐沢 長徳
6
,
川島 菊夫
9
1京大
2東大
3新大
4東医大
5阪大
6東北大
7岡大
8慶大
9慶応大学
pp.879-897
発行日 1962年8月15日
Published Date 1962/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202559
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1.はじめに(問題の所在)
桐沢臨床眼科学会としてはじめての試みにもかかわらず,多数の方々がお集り下さいまして有難うございました。この血圧測定のグループに関しましては,私がお世話役や進行係りをするはずだつたのですが,ちようど私共の卒業30周年の記念会が同じ時間の2時からありまして,名誉数授の偉い老先生方が赤坂の会場の方に沢山きておられるものですから,どうしてもその方にも行かなければなりませんので,甚だ申訳ありませんが,途中で失礼いたしますからどうぞあしからずお願いいたします。
グループディスカッションのテーマを皆さんからアンケートとしていただいて,臨床眼科としても調べてみたんですが,高血圧や眼底血圧測定の問題に関しては非常に希望者も多かつたのです。私の考えとしましては,眼底血圧というものをはかることが本質的な意味で有意義か無意義かということは別として,内科のある人などは同じ人をはかつてもらつても,眼科の専門家の間でもその測定値が一致しないから,はかるのが無意義だというようなことを本なんかに書いている。これは非常に残念なことですが,ある程度,ほんとうの所もあります。ですからやはりどうしてもこの際根本的に,測定法というものを再検討して,眼科医の間で,もう少しみんなで共同して研究しなくちやいけないんじやないかと,実は思つている次第です。
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